
マンションの建築関係の維持・保全に関わるコンサルティング、設計・工事監理、研究サポートを担当。建物の調査を通じて建物の劣化予測や、新たに修繕を実施した場合の耐用予測などをまとめた報告書が、マンションの長期修繕計画などに役立てられている。
入社当初から、主に建築関係の維持保全に関する調査を担当しています。入社 1~2 年のころは、責任の重さと不慣れな業務に緊張する毎日でした。 上司の勧めで一級建築施工管理技士の資格を取ったのですが、その勉強のおかげで施工全般の知識が増え、今の仕事に役立っています。例えばコンクリート躯体の劣化調査の場合、ダイヤモンドカッターで建物に穴を開けてサンプルを収集します。
今は業務時間の内、6~7 割で外に出ています。いろいろな現場から呼ばれるので、「小泉さんはどこにでもいるよね」と言われています(笑)。規格がない調査の依頼も多くて、そんなときは文献を調べたり、専門家に話を聞きに行ったり、評価基準も外国から持ってきたりと、知恵を絞ります。なんとかやり遂げたときは、達成感がありますね。建物調査の仕事は、自分で勉強しないと成立しません。疑問を持ったら自発的に学び、知識を身に付け、スキルを磨くことで対応力も広がります。
UR(独立行政法人都市再生機構)の建物は耐久性があるので、将来も修繕が繰り返されているのではないでしょうか。スキルを磨いて、集合住宅の長寿命化に対応しなければなりませんし、取り壊すのであれば、アスベストの有無などの調査が必要になります。そういうときに、LCが役に立てればと思います。ドローンなどのように、調査機械も日進月歩で進化しています。革新的な技術が生まれ、性能が飛躍的に向上することもあります。そうしたさまざまな情報をストックしておき、いつか提案できればいいですね。10年後は「技術で困ったときは LC」と言われて、頼りにされる会社になることが目標です。
実はこの間、10 歳になるお兄ちゃんが「将来の夢は大工さん」と言っているのを聞いたんですよ。普段一緒に遊べる時間は長くないのですが、子供なりに父親の仕事を分かっているんだなと思ったら、うれしかったですね。これからのサラリーマンは仕事と家庭のバランスが大事で、どちらかだけを優先する生活スタイルには、正直、懐疑的です。